仏具と真言宗

 

真言宗の発祥

真言宗は空海(弘法大師)によって、9世紀(平安時代)初頭に開かれた、日本の仏教宗派です。(真言陀羅尼宗、曼荼羅集、秘密宗とも呼ばれます。)

空海が当時の中国の都である長安に渡り、青龍寺で学んだ密教を基盤としています。

大日如来をご本尊としています。

生きている身のままで大日如来と一体化するための修業を行い、成仏(即身成仏)する教義です。

 

真言宗の仏具について

基本

 仏壇

決まった仏壇形式はございません。(金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇、どちらでも構いませんが、真言宗で金仏壇は一般的ではないようです。)

 お位牌

決まったお位牌の形式はございません。(塗り位牌、唐木位牌、家具調位牌、札位牌、繰り出し位牌、どちらでも構いません。)

 ご本尊

一般的には大日如来を祀りますが、特に規定はなく、ご自身の信仰されている仏様を祀っても問題はありません。

 脇侍(きょうじ)

ご本尊を中心として、向かって右側に『弘法大師』、左に『不動明王』または『興教大師』を祀ります。
※脇侍とは、中尊(中央に位置している、信仰の中心となる仏様)の左右に控える菩薩や明王、天などをいいます。
中尊の教化(善行により人々を安寧に導く行い)を補佐する役割を持つとされています。

 三具足(花立・火立・香炉)

決まった形式はございません。

 五具足(花立・火立・香炉・仏器・茶湯器)

決まった形式はございません。

 線香差し

 高月

 おりん

 

任意

灯籠、経机、玉香炉、過去帳、見台、常花、仏膳椀、仏器膳、マッチ消し、香合、瓔珞、卓、打敷、供物台、木魚、仏前座布団、数珠