仏具と浄土宗

 

浄土宗の発祥

浄土宗は法然によって、12世紀(平安時代)に開かれた、日本の仏教宗派です。(南無阿弥陀仏と一心に念仏を唱える『専修念仏』を中心としている教義で、浄土専念宗とも呼ばれています。)

開祖である法然が43歳と時に、善導撰述の『観無量寿経疏』(『観経疏』)によって専修念仏の道に進み、叡山を下りて東山吉水に住み、念仏の教えをひろめたのが始まりとされています。

阿弥陀如来をご本尊としています。

南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば極楽浄土で往生できるという教義であり、一般民衆に広く伝わった宗派です。

 

浄土宗の仏具について

基本

 仏壇

決まった仏壇形式はございません。(金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇、どちらでも構いません。)

 お位牌

決まったお位牌の形式はございません。(塗り位牌、唐木位牌、家具調位牌、札位牌、繰り出し位牌、どちらでも構いません。)

 ご本尊

舟型の光景が付いた阿弥陀如来を祀ります。

 脇侍(きょうじ)

ご本尊を中心として、仝かって右側に『善導大師』、左に『法然聖人』を祀る場合と、向かって右側に『観音菩薩』、左に『勢至菩薩』を祀る場合があります。
※脇侍とは、中尊(中央に位置している、信仰の中心となる仏様)の左右に控える菩薩や明王、天などをいいます。中尊の教化(善行により人々を安寧に導く行い)を補佐する役割を持つとされています。

 三具足(花立・火立・香炉)

決まった形式はございません。

 五具足(花立・火立・香炉・仏器・茶湯器)

決まった形式はございません。

 線香差し

 高月

 おりん

 

任意