仏具と浄土真宗 本願寺派

 

浄土真宗の発祥

浄土真宗は親鸞(法然のお弟子さん)によって、12世紀(鎌倉時代)初頭に説かれた仏教宗派です。
法然のお弟子さんであった親鸞が、法然によって明らかにされた浄土往生を説く真実の教えとして継承し展開されました。
(浄土真宗という名が用いられるようになったのは、親鸞の没後です。) 阿弥陀如来をご本尊としています。
念仏を極楽浄土へ往生するためのきっかけとしては捉えず、その念仏により『如来の本願力(他力)』が同調した時に極楽浄土への道が開かれると説かれています。

 

浄土真宗の仏具について

基本

 仏壇

決まった仏壇形式はございません。(金仏壇、唐木仏壇、家具調仏壇、どちらでも構いませんが、金仏壇を選ぶ場合は本願寺派用の金仏壇をお選びください。)

 お位牌

決まったお位牌の形式はございません。(塗り位牌、唐木位牌、家具調位牌、札位牌、繰り出し位牌、どちらでも構いません。)

 ご本尊

ご本尊は阿弥陀如来を祀ります。
ご本尊に仏像を祀る場合は、頭光と光背が付いている西立弥陀を祀ります。
ご本尊に掛け軸を祀る場合は、阿弥陀如来の後光が『8本』指している掛け軸を祀ります。

 脇侍(きょうじ)

ご本尊を中心として、向かって右側に『親鸞聖人』、左に『蓮如聖人』を祀ります。
※脇侍とは、中尊(中央に位置している、信仰の中心となる仏様)の左右に控える菩薩や明王、天などをいいます。
中尊の教化(善行により人々を安寧に導く行い)を補佐する役割を持つとされています。

 三具足(花立・火立・香炉)

灯立(燭台)と花立と香炉の三具足

 五具足(花立・火立・香炉・仏器・茶湯器)

灯台(燭台)を2つ、花立を2つ、そして香炉を1つ。
※浄土真宗 本願寺派 の場合は、これらの仏具には焼き色が付いたものを用い、仏膳椀やお水、お酒などはお供えしないのが一般的です。

 仏飯器

 六角供花

 おりん

 打敷

 線香差し

 マッチ消し

 

任意

灯籠、瓔珞、経机、玉香炉、過去帳、見台、卓、仏器台、香合、輪灯、華鬘、西用(本願寺派用) 四具足、華鋲卓、御文章箱、和讃箱、和讃卓、仏前座布団、数珠