故人を偲ぶ年中行事は色々ありますが、今回は「お彼岸」についてお話しさせていただきます。
お彼岸は一年に春と秋の2回あります。
春彼岸は3月の春分の日を前後の7日間を「彼岸」と言い
2018年度なら
【春彼岸】
3月18日(日)→彼岸の入り
3月21日(水)→彼岸の中日(春分の日)
3月24日(土)→彼岸明け
【秋彼岸】
9月20日(木)→彼岸の入り
9月23日(日)→彼岸の中日(秋分の日)
9月26日(水)→彼岸明け
この7日間の間に、故人の眠るお墓に参りをする行事です。
彼岸の意味
仏教では、人が生死の海を渡り辿りつく悟りの世界を「彼岸」といいます。
そしてその反対側にある私たちの世界(迷い、煩悩に満ちた世界)のことを此岸と言います。
彼岸(ひがん)は「西」
此岸(しがん)は「東」にあるとされ
太陽が真東から真西に沈む春分と秋分は
この堺が小さくなりもっとも通じやすくなると考えられていることから
先祖との距離が一番近い時、先祖供養をするという年中行事の一つとなりました。
お墓参りの作法・マナー
お彼岸は春・秋ともにそれぞれ7日間ありますが、いつお墓参りに行くもの…といった決まりごとはありません。
一般敵に午前中にいくことがベストとされています。
お寺の閉園時間なども考え、最低でも夕方までに済ませると良いでしょう。
お彼岸等のお墓参りに決まりはありませんが、ご先祖に会う貴重な時間です。
故人や他にお参りにきている方々への気遣いを忘れないことが一番です。
お墓参りに向かう前に必要なものを確認し、事前の準備をしっかりしていきましょう。
お墓参りに向かう際の持ち物
- お線香
- ろうそく
- マッチ(ライター)
- お花
- お供えもの
- お供え物を置く半紙
お墓を掃除する道具
- たわし
- ほうき
- 雑巾
- 歯ブラシ
- バケツ
- ごみ袋等
お供えものは「共に供する」もの
お墓参りのマナーとして多く見受けれられるのが、お供え物に関することです。
元々お供えものは「共に供する」という意味。
腐ってしまうものも多いという点でも。お供え物は持ち帰りする方が良いですがお供物をご先祖様と分かち合うことも供養になります。
お墓参りの終わったら、お供え物は持ち帰り、ぜひ故人と分け合ってください。
お供え物を置く際は、墓石が痛まぬよう半紙を先に置いてお供えすると良いでしょう。
お墓をきれいに
お墓を掃除することは故人を偲ぶための大切な行いです。
故人も遺骨が眠る場所が掃除が行き届いていると嬉しいと思ってもらえる事であると同時に、お墓参りをする側も綺麗な場所であったほうが気持ちよくお参りもできます。
近年お墓参りをする機会が少なくなっていますが、お参りする際はぜひ墓石を磨いたり、お墓回りの草むしりなど、お墓を綺麗にして気持ちよいお墓参りの時間をお過ごしください。
墓石掃除の注意点
墓石には石材用の洗剤もありますが、スポンジ等に水を含ませて優しく洗いください。
水分が残っているとコケが生えやすくなるので、丁寧にふき取ってください。
お墓掃除代行
現在ではお墓の代行業者もあります。会社によって値段は異なりますが約15,000円~20,000円前後である場合があります。
長年お墓参りに行けないと掃除もその分大変になり、管理も難しくなります。
こういった代行業もありますので、ご家族のスタイルに併せてご活用いただくのも良いかもしれません。
竜泉堂では、仏壇仏具のご相談の他、お客様の法事等の疑問にもお答えしてまいります。