2018年(平成30年)の秋のお彼岸の日程
- 彼岸入り:9月20日
- お中日 :9月23日(秋分の日)
- 彼岸明け:9月26日
それぞれの初日を「彼岸の入り」、終日を「彼岸のあけ」といい、秋分の日を「お中日」といいます。
お彼岸では、お盆(ぼん)の時のような特に決まった行事や飾りつけをすることはありません。一般的には中日の前後にお墓まいりに行きます。
秋の初彼岸
お彼岸の期間の7日間の意味
お彼岸は年に2回、春彼岸と秋彼岸がありますが秋のお彼岸(秋彼岸)の時期お彼岸の期間は、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間です。
中日(9月23日/秋分の日)がご先祖さまに感謝する日。
そして、その前後6日間は、人が生きていく上で良いことと悪いことをきちんと判断し、正しい行いができるようになるための「6つの行い」をこれらを1日に1つずつ行う大切な期間です。
- 分け与える
- 規律を守る
- 怒りをすてる
- 努力する
- 心を安定させる
- 智慧をあらわす
お彼岸の意味と日本の文化
現代の私たちが普段使っている「お彼岸」という言葉は、修行を経て悟りの世界に達したというよりも、彼岸の期間に寺院で行われる彼岸会と呼ばれる法要や、先祖供養の意味で用いられることのほうが多いです。
ですが、国民の祝日についての記述を調べると、
春分の日「自然を讃え、生物を慈しむ」
秋分の日「祖先を敬い、故人を偲ぶ」
と記されています。
元々農耕民族である日本人には、仏教伝来前から先祖供養と自然に感謝する習慣がありました。
芽吹きの春には1年の豊作を願い、豊穣の秋には太陽とご先祖様に収穫を感謝するという意味合いを持ったのが春分の日。
秋分の日にも仏教においては、お彼岸の時期に真西へ沈む夕陽の向こう側にある此岸・浄土の先祖を偲び、夕陽に拝み供養するという意味合いを持った仏事です。
お彼岸にお墓参りをする文化には、「生かされていることへの感謝」「ご先祖様への感謝」をする大切な節目と捉えた日本独自の価値観が大きく息づいています。
自然への信仰と先祖供養が仏教の「彼岸=極楽浄土」の教えと結びつき、春分・秋分の日を中心にご先祖様の供養をお彼岸に行うようになったとされています
お彼岸におけるお墓参り
「お彼岸にお墓参りをする」という文化があるのは日本だけです。
そしてお墓は、ご先祖さまが眠るとても大事な場所です。
日頃は忙しくご自分自身のことを振り返る時間がないかもしれません。お彼岸のこの期間に祖先や家族など自分が関わっている人々への感謝の気持ちを改めて振り返る機会となるでしょう。
お彼岸に備えての自宅、お墓の掃除
家に仏壇がある場合は、仏壇や仏具を綺麗に掃除し、おはぎや季節の果物などをお供えします。
お墓の掃除は、まず墓石を洗い、雑草をぬくなどしてお墓のまわりを綺麗にし、お花やお線香をお供えします。
その後、ご先祖さまに生まれてきたことを感謝し手を合わせます。
お彼岸のお墓参り
お墓参り自体に特別な作法はありません。
亡き人やご先祖さまに感謝し、手を合わせるという行為が大切なのですが、基本的な心得や手順は身につけておくと良いでしょう。
服装
基本的に普段着で構いませんが、あまり派手な色やスタイルは避けて、なるべくきちんとした身支度で行きます。
持ち物
生花、線香、ロウソク、お供え用のお菓子や飲み物、それを置くための半紙、数珠、マッチかライター、花ばさみ、タワシやほうきなどの掃除用具、ひしゃく、手桶、ゴミ袋などがあります。
寺院や霊園の場合、大抵ひしゃくや手桶などは備えてありますが、集落などの共同墓地などでは用意されてない場合が多いです。
寺院墓地であればお寺に着いたら、先ず本堂のご本尊をお参りし、ご住職に挨拶します。お彼岸の時期には「彼岸会法要」を行っていることが多いので、時間の余裕があればなるべく参加しましょう
お参りの順番
お参りの順番は故人と縁の深い者からはじめます。
線香を消さないよう注意し、墓石にたっぷりの水をかけ、正面に向かい合掌。
冥福を祈るとともに、感謝の気持ち、報告などを心の内で語りかけます。短い題目を唱えるのもよいです。
合掌の仕方としては手に数珠をかけ、胸の前で左右の手のひらを合わせ、軽く目を閉じ頭を30度ほど傾けます。
全員の合掌が済んだら、お墓参りの手順として一通り終わりです。
花、線香以外のお供え物は、カラスなどによってお墓が汚れるなどの被害にあわないよう必ず持ち帰りましょう。